示談による解決
被害者に全くの過失がない場合は特にそうですが、一般的にも被害者の側は「当然の補償がされるだろう」という受け身の姿勢が多く見受けられます。
しかし、加害者側の損保会社はあくまでも法的にどれだけ賠償すればよいのか、という観点で話しを進めます。
損害補償とは元来、加害者の「法的責任」を問題にする制度ですから、当然といえば当然なのかも知れません。
また逆に、被害者の側は、例えば、「加害者から何の謝罪の言葉もなかった」とか、「相手側の保険会社担当者の対応が冷淡だった」といった倫理的、道義的な側面を問題にする傾向があります。
これも確かに、突然の被害にあって、感情的な憤りは当然でしょう。
しかし、示談交渉はあくまでも法的な交渉であることを認識する必要があるでしょう。
ここにも、弁護士への相談ということの重要性が出てきます。
もちろん、加害者側の非に目をつぶることなどもってのほかです。
しかし、示談交渉を無意味に長期化させることもまた傷を深めかねないという事実もあることを確認しておきたいものです。
つまり、感情的問題をとりあえずは抑え、公正中立な法律のプロに相談して、上手に次のステップに進むことも必要な場合もある、ということではないでしょうか。