日本の自動車リサイクルの現状
現在の日本国内の自動車は約8000万台(バイクを含む)と言われており、アメリカ合衆国に次いで世界第二位の保有台数となっています。
このうち、年間約500万台が使用済み自動車としてさまざまに処理されています。
元来自動車は、リサイクルの優等生とされ、多くの部品が再使用・再利用されてはいたのですが、最終的に細かく粉砕されたシュレッダーダストや、オゾン層を破壊して地球温暖化の要因にもなるフロンガス、最近ではほとんどの車種についているエアバッグなどは、今までの方法では処理しきれない「難しい廃棄物」になってきていました。
こうした「処理の難しい廃棄物」を安定的に適正処理することを目指して制定されたのが自動車リサイクル法というものです。
現在、フロンガス、エアバッグ、廃油やエンジンの冷却水などは分別回収が義務づけられており、業者がこれを怠った場合は法律違反としてペナルティが課せられるような制度になっています。
また、中古部品のリサイクル・リユースも大切な環境保全の働きであり、自動車をできるだけ永く、しかも安く使おうというユーザーの希望をかなえるだけでなく、新しい部品を製造するのに比べて消費するエネルギー量の面からも非常に効果的なCO2の排出抑制にもつながっています。
自動車の環境保護を企業の努力にその多大な比重をあずけているヨーロッパに比べて、企業から個人に至るまで、国民全体で自動車廃棄物を減らし、最大限の資源活用を模索する日本独特のリサイクルシステムは、世界に誇れる手だてだと言えるでしょう。